2006年05月17日

Team CRC Japan2006レポート(20)

ワークス待遇の愛知県ヤッキーさんから2回目のレポートをいただきましたのでご紹介します。


みなさんこんにちわ、ワークス優遇のヤッキーです。

まず、前回のレポートから個人的な理由により、間が空いてしまったことをお詫び申し上げます。

さて、今回は5月13日に行われた愛知県岡崎市にあるシルバーストーンサーキットでの定期レース参戦についてレポートとします。

 ご存知の方もいるでしょうが、このサーキットは稀に見るハイグリップ路面で1/12をやるには打って付けのコースです。毎月第二土曜の夕方から23Tツーリングカーと1/12のレースが開催されてます。9/3には全日本選手権の中部地区二次予選も行われますので、まずは予選通過しなければ話にならないですから、カーペットナイフの特性などを理解する意味でも、都合がつく限り参戦してます。

シルバーストーンサーキット(クリックすると大きな画像)


 この日は朝から雨で高湿度でした。このサーキットは湿度が上がると路面グリップも上がり更にハイグリップになるので今日の路面は手強いだろうとの大方の予想で、朝10開店と同時にピットを開き準備な取り掛かります。
ピット作業がスムーズに捗り、見た目もスッキリした各機材の配置を考えながら準備です。

ヤッキーさんのピットテーブル(クリックすると大きな画像)


 私の作業手順はまず、プロポ用バッテリー充電→走行用バッテリーを放電した後充電→それらの待ち時間を利用してモーターメンテ・タイヤ削りします。タイヤはある程度の径に荒削りしておき、ジップロックなどの密閉できるビニール袋に保管してありますので、現場での作業は捗ります。使うその日に削ることにより、常にフレシュなタイヤ面を使えるのでお勧めです。

 まずは、このサーキットでの定番タイヤでカワダスーパーハード・カワダLラバーハードを前後各1セットづつFタイヤ40.5ミリ・Rタイヤ42ミリに削り準備しました。クルマはオプションのABPシャーシ・プロトパーツのシャーシブレース・アッパーポッド(このプロトパーツはフリクションチューブの取り付け角度変更可能なようにシャーシブレース側で三箇所アッパーポッドも二箇所ピロボール位置を選択できるようになってる)以上の仕様ですが、ABPシャーシはフロントトレッドが左右で約1.5ミリワイドトレットになってます。この件に関してきみひこさんに問い合わせたところ、初回ロッドはノーマルと同じだったそうですからセカンドロット?から仕様変更のようです。フロントがワイドになるとステア反応がダルになり曲がらなく感じる場合が多いのですが、このサーキットは曲がり過ぎるクルマはハイサイド若しくはザクリの原因になるので、このワイドトレットが優位になるのではないかと思いチョイスしました。このABPシャーシ最大の特徴はバッテリーポジションをノーマル比で最大約6ミリ前に移動でき重心位置を変えることが出来ますが、このサーキットではAMBポンダー(デカポンダー)で計測するため搭載スペースの関係で厳しく前移動は不可能なため、仕方なくノーマルバッテリーポジションでの使用になりました。もちろんマイポンダーならコンパクトなので問題ないのです。

 あと細かなところでは、サイドスプリングの受けボールを外し、ロアポッドに直接スプリングが当たるようにしてます。これは本国CRCワークスがやってましてこれにより、スプリングテンション調整がやり易くなるのと、パーツ点数減らし軽量化&トラブル防止にもなります。特性としては同スプリング・同テンションでもノーマルと比べ若干硬くなりますので、それを踏まえセットアップして下さい。基本は僅かに触れる程度にし、高速コーナーなどで挙動が不安定になるなら少しテンションをかけてやればいいと思います。

 前置きが長くなってしまいましたが、この辺でレースレポートに戻ります。まずは路面状態確認のため定番の、前後スーパーハードで走ってみたところ、そこそこの路面なのは確認できましたので、RタイヤのみLラバーハードに交換してテストしました。このタイヤ少し軟らかめだった為かトラクションのかかりはいいのですが、タイヤの腰砕けで不安定な挙動になってしまいました。感覚的には曲がるクルマになったのですが曲がるではなく、リヤーが落ち着かないだけでした。この辺の見極めが重要で、単に曲げれば速く走れるのではなく、リヤーがグリップした上で曲がるクルマでないと安定したラップは刻めません。この事から、Rタイヤはスーパーハードに絞りました。Fタイヤはスーパーハードで弱アンダーでしたのでレース路面になれば、これで調度いいのではないかと思い、あとはグリップ剤の塗り幅で調整することにしました。

 クルマのセットこのコースの標準セットにし、フリクションチューブの取り付け角度(シャーシを上から見た角度)変更してテストしてみました。この角度については、大きく特性が変わると言う方もいますが、私の操縦スタイルや路面やレイアウトの関係か殆ど変化は解らなかったです。強いて言えば、下の画像の取り付け角度がリヤグリップが若干上がり安定方向になった気がします。

逆ハの字に取り付けられたフリクションチューブ(クリックすると大きな画像)


これではレポートにならないので他の部分でのセットアップを紹介します。このクルマはTバーが無い分、サイドスプリング・センターショックなどの変更で大きく動きが変わります。具体的に申しますとサイドスプリングはホワイトを基準に最大で1.5ミリのテンションにしそれ以上ロールを抑えたければレットを使う方がいいです。あまり硬くするとコーナー後半で巻き込むので、なるべくコーナーを丸く回れるような硬さにした方が安定して走れます。センターショックはレットスプリング固定で、オイルは硬くした方が前に出ます。このコースのように路面がフラットなら特に有効です。硬くするとコーナーでの入りは悪くなりますが、Fサスのセットで対処可能です。フリクションチューブのグリスは好みによりますがリヤーを落ち着かせたいなら硬くしますが、なるべくなら軟らかくしてステアリング操作を丁重にした方が、クルマの動きはスムーズになりますし、速く走れると思います。このグリスの硬さに関しては好みで大きく変わりますので一概には言えませんが。

 と、なかなかレースレポートになりませんね(^^

この日は参加人数10名と今まで私が参加した中では一番少なく寂しい感じでしたが、皆さん常連さんで速い方ばかりなので気合いは入ります。練習最終パックは弱アンダーセットでしたが、いつもレースが始まると路面が上がり強オーバーになるので、これでいけるだろうと余裕でした。

予選1回目
Fタイヤグリップ剤塗り幅を1/2から1/3にしてあとはセットを変えずに挑みました。予想に反し路面は上がってなく曲がらないクルマと格闘しながらなんとかゴール。48周8.08

予選2回目
Rタイヤ41.5→41・Fアッパーシム0.25ミリ減らし・センターショックの角度を増やすためアッパー側のピロを1.5ミリ上げ・Fタイヤグリップ剤塗り幅を1/2スタートしてすぐ、ヤバイ曲がり過ぎと感じたのは手遅れでコーナーでVターンと片巻きでとても走れる状態ではなく、何故かモーターも元気がなく走行を止めました。

 この時点で暫定順位6位だったと思います。ここのレースは夕食タイムがあり予選2回と3回目の間に約1時間空きますので、この時間を利用し(練習走行可能)先の片巻きザクリの原因を探りました。片巻きは経験上タイヤだとすぐに判りRタイヤを左右入れ替えたら治り、ザクリは予選1回目のセットに戻したら治りますが、それでは曲がらないのでFアッパーシムのみ変更にしました。

予選3回目
これで記録を出さないと後がないですから、集中力を高め挑みます。走り出してすぐ予選2回目と逆の片巻きなのに気付きその集中力も切れてしまい後半ミスが多く結局タイムアップはしましたが48周8.06で予選7位で終了です。片巻きを除けばクルマはいい感じだったのに。残念ですが、これがレースなんです。

決勝
Aメインは7名ですので最下位でなんとかAメインでした。クルマのセット変更はせず、デフ・フリクショングリスのメンテをしました。いよいよ決勝です。立ち位置は当然上位から選らぶことになるので、7位ではまともな場所は空いてませんので、クルマは問題なく走りましたが、リズムに乗れないまま終了しました。リタイヤされた方もいたので最終結果は5位でした。


 今回のレース参戦で普段のラジコン仲間でカーペットナイフユーザーがいるんですが、その方が満足いくセットが見出せたようなので私一人ではなく同じクルマをやってる方と、セットアップなどの情報交換も出来たので楽しかったです。次回参戦するときは1ランク上の走りが出来るよう頑張りたいと思ってます。また、この地区で1/12レース開催されてるサーキットは無いので、このレポートを見て出場してみたいと思った方がいましたら是非参加してみて下さい。皆さんカツカツの雰囲気ではないので気軽に参加できますよ。


車種・コース・日付(CK /シルバーストーンナイトレース/2006/5/13)


○全体

ボディ = パーマスピード8
車重 = 865g
シャーシ = ABPシャーシ(板厚約2.6mm)

グリップ剤 = マイティーグリッパー 5分
前後タイヤ = 前・カワダSH39.5mm、後・カワダLH 41mm 
前後ホイール = 前・TRCイエロー、後・ヨコモブラック  
ギア比指数 = スパー・92T、ピニオン・24T 

車高 = およそ 前・2.0弱、横・2.0 、後ろ・2.0

○フロント

スプリング = Wolfe Motor Sports 0.5mm
キャンバー、キャスター、トー = 1度、 前後にシム、 0度
キングピンシム = スプリング下Wolfe Motor Sports付属カラー、 ナックル下
0.25mm、ナックル上0.5mm、アッパーエンド上0.75mm
リバウンド = なし

タワーバー = アルミ製フロントエンドブレース・硬めの0リング3個
ライドハイトスペーサー = 無し
サーボマウント = アソシ製から自作スラント搭載
サーボセイバー = カワダ、真ん中穴

○リア

ロールセンター(サイドリンク高) = CRCローロールセンターキット
サイドスプリング = CRCホワイト スプリング下のボールは排除 テンション約1mm
フリクショングリス = 京商 #1000  
ライドハイトアジャスター = IRS 2.5
センターショック = CRC Dura-Shock
センターショックオイル =京商 #1000  
センターショックスプリング=CRCレッドと同じレートスプリング
リバウンド = 0
リアトレッド = 172mm 

 
○メカ類

モーター = CheckPoint/team brood プロトローター8×2
バッテリー = DryHop/IB4200RV-1
別電 = 無し
ESC = GM SX-12M
サーボ = 3401
レシーバー = 203F



オプションパーツ
デルリン製削りだしボールシート
CRCローロールセンターキット
デルリン製削りだしアッパーアーム
アルミ製キャスターブロック

 デルリン製削りだしボールシート は少々高いですが、ボールとセット販売で抜群の精度と耐久性があるのでお勧めです。あと画像をよく見てもらうと解ると思いますが、バッテリーアンカーはノーマルではなくボディマウントを利用してます。これで、0リングが外れる事は無く、軽量化にもなりますので、気になった方はやって見てくださいなかなかお勧めですよ。

ヤッキーさんのカーペットナイフ(クリックすると大きな画像)



以上でレポートでした。


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