2007年03月24日

Team CRC Japan2007レポート(9)

今年もチーム活動に参加したいただくことになりました 愛知県 ヤッキーさんからのレポートが届きました。

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皆さんこんにちは、昨年に引き続き今年もワークス待遇としてTeam CRC Japanメンバー選出して頂きましたヤッキーです。

初回レポートは昨年のレポートでもよく登場したハイグリップ路面で有名なシルバーストーンサーキットで行われたナイトレースでのセット情報と簡単なアドバイスです。まずは、下記のセットをご覧下さい。


クルマ・日付・コース (CRC Generation X/07年3月10日 /シルバーストーン )


○全体 

ボディ = パーマスピード8
車重 = 860g(ポンダー有り)
シャーシ = 実測2.43mm無加工ノーマルシャーシ
バッテリー位置= 後ろ
グリップ剤 = マイティーグリッパー 反応時間フロント5分 1/3塗り 
                             リヤー5分 全塗り
前後タイヤ = 前・CRCパープル 40.0mm、後・カワダSH 42.5mm 
前後ホイール = 前・TRC、後・CRC HR-38
ギア比指数 = スパー・92T、ピニオン・29T 、指数・42.57
車高 = およそ 前・2.0、後ろ・2.1

○フロント

スプリング = TRINITY 0.55
キャンバー、キャスター、トー=1.0°前1枚後2枚にシム、僅かにトーアウト
キャスターブロック = 10°
サスピン = 約3ミリ上げ
ピポットボール= ノーマルボールを高さ4.2mmになるよう下側をカット
リバウンド = 無し
タワーバー = 有り(自作)
トレッド = 168ミリ
サーボマウント = CRCアルミマウント
サーボセイバー = キンブロミドル(スモールの一番外側
と同じ位置にピロボールを配置)

○リア

ロールセンター= ノーマル  ピポットボールOリンク無し
サイドスプリング = CRCブルー リヤボトムプレートに触れてから半回転締め込み
フリクショングリス = 京商 #3000
ライドハイトアジャスター = IRS 1.0
センターショック = CRC
ショックオイル・スプリング = ヨコモ #500 ・ CRCレッド
リバウンド =  なし
リアトレッド = 171mm 

○メカ類

モーター = Team Br00dモーター チェックポイント10×1
バッテリー = ドライホップ
別電 = 無し

ESC = MX PROコンペティション
サーボ = 3401
レシーバー = 203F


上記は決勝のセットです。

この日は、路面グリップはあまり良くなく、そこそこ路面でした。この3回目の予選でFタイヤをカワダSHに換えてやったところ旋回半径が小さくなり、コーナーリングスピードが上がりました。この日の路面ではこのタイヤがベストだったかもしれません。

レース結果は出場人数17名中予選7位決勝4位でした。

<このセットでのポイント>

○サスピンを下の画像のようにノーマルより上げる
  これでロールセンターとキャンバー変化量が変更できます。ハイサイドやザクりもなく安定した走行が可能でした。(画像のストラットタワーバーは自作の物です今のところ専用タワーバーは発売されてませんが近々発売される模様です) 

  
○Fトレッドを幅広にする

○センターショックの取り付け角度をノーマルよりきつく
 下の画像のようにアンテナポストを加工し、アッパー側はロングピロを使いました。(尚、アンテナポストは次回入荷分からアソシ製になるようなので、このような加工は必要ないでしょう)


○サイドスプリングはブルーを使用
コーナー後半で曲げたい場合はホワイトに(硬く)すると良いと思います。スプリングテンションはボトムプレートに触れてから1/4~1/2回転締め込みが基本です。コースやレイアウトによっては少し浮かせた状態も良い場合があるので試してみて下さい。

○車高の前後バランスも重要
Tバー車と比べその違いははっきり表れます。前後差0.2mm以上は基本的に無いと思って下さい。この際、左右の車高がきっちり合ってないとダメです。フロントセクションやサイドスプリングのテンションも同じで左右の車高が合わない場合は、ボトムプレートが捻ってる事があるのでその辺もチェックしてみて下さい。ボトムプレートは耐久性あるので折れることは少なく、ついつい長く使いがちです。様々なストレスによりカーボン繊維が内部で剥離し捻ったり、新品と比べ軟らかくなったらケチらず交換した方がベストな状態を保てます。

 キット製作に関してはチームメンバーの方々のレポートを参考にして頂くとスムーズな組み立てが出来ると思います。ここでは、説明書に書いてない経験上での製作アドバイスを書きます。

 まず、シャーシとボトムプレートを繋げるワンピースリンクの調整はシャーシとボトムプレートを平らな板の上で調整します。この際、ワンピースリンクがロールしても自由に動くよう水平な状態でローハイトHEXボールとワンピースリンクが若干ガタがあるよう調整して下さい。(ガタがあってもふらついたり、変な挙動など悪影響はない)このクルマの走りに大きく影響しますので必ず実行して下さい。リヤーからハードクラシュさせた場合、ピボットプレートがズレてこのガタが無くなりワンピースリンクが突っ張った状態になるので、再調整の目安にもなります。

 このクルマの特徴でもあるプロ・ストラット・フロントエンドはアソシサスとはかなり変わっており、キャスターブロックがロアアームの上にある関係でアッパーアームの長さが5mm程アソシサスと比べ短くなってます。これは大きく走行特性にも影響するのは皆さんもお分かりだと思いますがキャンバー変化量が大きく、後曲がりの傾向のようです。好みやドライビングスタイルにもよるので、一概には言えませんが後曲がりで気になるようなら、キャスターブロックを5°にするか今回私がやったようにヒンジピンをアッパーキャップでサンドイッチさせヒンジピン位置を上げたりと方法はあるので試してみて下さい。

 プロ・ストラット・フロントエンドのロアアーム材質は硬いのですが対クラッシュ性は少々弱いようです。そこでアームの損傷を防ぐにはキット標準のフロントライドハイトスペーサーの代わりに オプションの3mmグラファイト・ライドハイト・スペーサーを使えば損傷が少なくなるのでお勧めです。この際、S吉さんのレポートにあるようにキャスターブロック固定ビスがアームより若干出てますのでアーム下側の完全にフィットするように加工が必要です。私は下の写真のようにグラファイト・ライドハイト・スペーサーをフライスし逃げ加工しました。皿ビスの頭を削るのも良いと思います。


 キングピンデュアル・フロントアクスルにねじ込み式になってますがキングピンのネジ部分の長さが若干違うようです。ですから、Fスプリング長に合わせて左右の締め込みを調整します。この際、あまり強くねじ込むとステアリングブロックを下から突いてしまい、ビック・アッパーボールスタッドの動きが悪くなるので注意してください。

 今回のセット情報で 『ピポットボール=ノーマルボールを高さ4.2mmになるよう下側をカット』と書きました。これは、Gen-X用Fスプリングは自由長が短く、それに合わせたサスになっており、過去のデーターがあるFスプリング使うために自由長の長いスプリングでもサスストロークやテンションが適切になるようピポットボールの下側のみカットしました。キングピンのねじ込み量によりスプリングテンションを調整できますが、従来型のホイルですとホイルと干渉し調整幅は僅かなのでこの方法にしました。キット標準のHR-38ホイルならノーマルのままで問題ありません。


次はキット購入をお考えの皆さんにアドバイスです。

キット購入と同時に最低限必要なスペアーパーツ
[CRC3247] プロ・ストラット用ロアアーム・アッパーアームセット(Gen-X)
[CRC3265] カーペットナイフ・ジェネレーションX用トッププレート(Gen-X)

リヤセクションはかなり丈夫なので壊れにくいですがハードクラシュするとトッププレートが折れ易いようです

オプションパーツ
[CRC3236] 3mmグラファイト・ライドハイト・スペーサ(Gen-X)

セッティングパーツ
[CRC1340] レッドスプリング(Duraショック、VCS用)
[CRC1280] サイドスプリングセット


以上で今回のレポートは終わりです。
皆様、今年一年宜しくお願いします。

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