2007年07月26日

Team CRC Japan2007レポート(32)

愛知県 ヤッキーさんから4回目のレポートをいただきましたのでご紹介します。

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皆さんこんにちは、ワークス待遇のヤッキーです。


今回は全日本選手権中京地区二次予選のレースレポートです。


 7/22にシルバーストーンサーキットにて行われた予選は今回で4回目の参加になります。前年度同様、Team CRC Japanメンバーとしての参加となり、事前練習を兼ね同サーキットにて開催されてますナイトレースも積極的に参加してきました。この二次予選は一つの目標でもあり、大会前日も練習に行き可能な限りベストな状態で挑みました。

 大会前日は仕事の都合で夕方からの練習走行になりました。朝からの雨と1/12の走行台数も多く、路面グリップは私が到着した時点でもかなり上がっており、皆さんハイグリップ路面の攻略に苦労していたようです。今年になってからあまりグリップが上がらない路面だったので、余程セットを外さない限り走れる路面でした。しかし、前週のナイトレースは久々のハイグリップ路面になりセット出しに苦労しました。

 このナイトレースでは最終的に、そこそこ満足が行くセットが見付かり二次予選に向け、良い流れになりました。このセットは普段一緒にやっているG-neXユーザーの友人に勧められ今までやった事がなかった部分を変更しテストしてみたところクルマの動きが大きく変わりビックリしました。

 そのセットとは、バッテリーポジションの前搭載です。このGen-Xは前後二箇所に搭載可能で約5㎜前後に移動し、簡単に重心移動が出来ます。バッテリーポジションを前にすることで、コーナー進入での入りがよくクルマの中心から曲がってくる感じになり、コーナリングスピードも上がります。シルバーストーンのようなハイグリップ路面でコーナーのRが小さいサーキットでは有効なセットだと思います。

 ただ、リヤトラクションが下がりますので、リヤトラクション確保は必要です。やみくもにこのセットをやると、ピーキーなクルマの動きになり操縦が難しくなるので注意してください。私がやったセット変更は、高速コーナー進入が機敏に動き過ぎ操作し辛かったので、ボディにリップスポイラーを約2㎜とサイドダムを追加しました。コーナー脱出のリヤトラクションアップさせるため、リヤタイヤをカワダSHからCRCマゼンダにしタイヤ径を少し大きめのにしてタイヤのヨレを無くすためHR-38ホイルを使用しました。その他にセンターショックオイルを硬くし前に出るようにしました。

 あと、センターショックスプリングのプリテンション調整が今までやってきた方法は間違ってたようで、友人のアドバイスを受け適切な調整方が習得出来たのも大きな収穫でした。この調整方は皆さん普段やっている方法と変わらないと思いますので、ここでは書きませんが私の調整法だとプリテンションをかけ過ぎてたようで、減速時の加重移動が必要以上にフロントタイヤへかかり操縦し辛いクルマになっていたようです。1/12はほんの些細な事で大きくクルマの動きが変わるものだと再認識しました。

 以上はナイトレースに向けてのセット変更ですが、今回の二次予選を睨んでのセットは路面コンディションが多少違いますので異なる部分がありますが、このレポートの流れを説明する為に書きました。

ヤッキーさんのパープル仕様Gen-X


 この予選は参加人数25人通過枠25名と予選開始される前に発表になり予選落ちはないため、皆さん精神的に楽な予選だったと思いますが少しでも良い成績が残せるよう、25名全員が手抜きせずベストな走りを目指し頑張っていたようです。この参加者の中には全日本チャンピオンやファイナリストの方も参加しレベルの高いレースでした。

 当日は早朝まで前日からの雨が残り湿度の高い天候でした。予選開始は9:30からで、8:00のゲートオープンから9:20までは練習走行可能でしたので、早めに準備し路面コンディションを確めるべく走行させたところ前日の路面と同じくメガグリップ路面でした。この時間になると天気も良くなり暑い一日を予感させる真夏の太陽が降り注いでました。湿度はどんどん下がるはず、路面はこれ以上は上がらないだろうと予測されましたが、練習走行路面はこのサーキット名物?メガグリップ路面そのものです。前日のセットのままではハイサイドやザクリなど出て走れません。

 過去のセットデータからFタイヤを小径にし、タイヤもカワダSHからCRCパープルに交換しグリップ剤塗り幅を2mm車高も前後2mmから1.5㎜まで落とし、バッテリーポジションを後ろにし本番前の最後の練習走行をしたところ、問題なく走ったのでこの仕様で挑むことにしました。

シルバーストーンサーキット

いよいよ予選開始です。(5組中4組目の走行2番手スタート)

【予選1ラウンド】

コントロールスタンドに立ち開始まであと少しのところで前ヒートを走った方から路面が下がったとのこと。しかしもう何も出来ませんからステアリングレートを少し増やしスタートコールを待ちます。スタートしてみると、弱アンダーで操縦は楽なんですが、小さなコーナーが思うように走れません。やはり天気も回復し路面グリップが下がったようです。それと、何故かスタートして3周目位からモーターのパンチが無く必要以上にトリガーを引いてしまいます。これではタレてしまうとセーブしながらの走行でしたが7分過ぎにタレしまい、なんとかゴールしましたが、これでは好記録は望めません。

原因は充電器の誤作動によるバッテリーの充電不良でした。

【予選2ラウンド】

出走10分前に充電終了するように、充電管理してたところ充電終了時に充電器の表示に異常があるのに気付き、このヒートには使えなくなりました。出走まで10分しかないので、朝の練習走行に1~2分程度走った練習用バッテリーを再充電して使うことにしました。運悪く、手持ちの中でも一番容量の少ないバッテリーだったので8分持たないだろうとスタート前から不安でした。

クルマのセットはバッテリーポジションを前に、サイドスプリングのテンションを1/4回転緩め初期の入りを良くし、グリップ剤の塗り幅を2㎜から1/3に増やしました。1回目より更に路面グリップが下がったようで、セット変更により多少は曲がるようになりましたが、まだ遅いコーナーがあります。アナウンスでは47周前半のペースで走ってたようで、クルマは良く走ってるようです。1番手スタートの山○さんとバトル?をしつつバッテリーの持ちを考え無駄なパワーを使わないように注意しながらの走行でしたが、やはりタレました(汗)

【予選3ラウンド】

ランチタイムを挟みこれが最後の予選ヒートです。クルマのセットはセンターショックスプリングをゴールドからレッドにオイルを#1000から#700に変更し、Fタイヤへのグリップ剤塗り幅を1/3から約1/2に広くし反応時間も5分から10分に増やしました。(今回はバッテリーの充電は完璧です!)

コントロールスタンドに立ち、これで記録を残さないと終わりだ!とプレッシャーを掛け自分を追い込んで集中力を高めました。1番手スタートの山○さんもGen-Xユーザーで47周に入れてたので山○さんに付いて行けばタイムは出るはずです。スタートしてみるとクルマは調子良く、これなら好記録が期待できそう!

しかし、山○さんのペースが上がらないようで、ペース的には47周の後半ですがレース後半になると少し曲がらなくなるので何とかレース前半にタイムを稼いでおきたいところです、しかし上手く自分のペースで走れません。中盤位から山○さんの前に出てヒートトップでゴールしましたが、46周8分01秒と47周には入れませんでした。

結果は8位で予選通過となり、トップ通過のH○Iの村○選手とは2周差でしたがクルマは良く走ってくれたので満足してます。

 今回Gen-Xユーザーは8名と約1/3の参加台数で過去最高台数でした。5位石○さん(シード選手)・6位山○さんの次に私となりました。

 エキビジションとして各メイン決勝があり、私はBメイン1位のスタートとなり、トップゴールでの決勝でした。

以上でレポート終わりです。

出場された皆さんお疲れさまでした。
また、練習からいろいろとお世話になった、小○津さん大○さん
ありがとうございました。
無事予選通過もでき、これで本戦に向け始動開始です。

参加選手のGen-X


下記は予選3ラウンドのセットです。


クルマ・日付・コース (CRC Generation X/07年7月22日シルバーストーン二次予選)


○全体 

ボディ = パーマスピード8(リップ2mm・サイドダム追加)
車重 = 845g(ウエイト10g搭載ポンダー無し)
シャーシ = 2.43mm無加工ノーマルシャーシ

グリップ剤 = マイティーグリッパー 反応時間フロント10分 1/2塗り 
                             リヤー10分 全塗り
前後タイヤ = 前・CRCパープル 39.5mm、後・CRCマゼンダ 42mm 
前後ホイール = 前・TRC、後・CRC HR-38
ギア比指数 = スパー・94T(PRS)、ピニオン・26T(PRS)指数・36.48
車高 = 前・2.0、後ろ・2.0
バッテリーポジション = 前

○フロント

スプリング = TRINITY 0.55
キャンバー、キャスター、トー=1°前1枚後2枚にシム、僅かにトーアウト
キャスターブロック = 5°
サスピン = ノーマル位置
ピポットボール= プロト
リバウンド = 無し
タワーバー = CK3.2R用を加工して使用
トレット = 165mm
サーボマウント = CRCアルミマウント
サーボセイバー = キンブロミドル(スモールの一番外側と同じ位置にピロボールを配置)

○リア

ロールセンター= ノーマル  ピポットボールOリンク無し
サイドスプリング = CRCブルー リヤボトムプレートに触れてから1/4回転締め込み
フリクショングリス = CRC 白キャップ(#3000)
ライドハイトアジャスター = IRS 1.5
センターショック = CRC Dura-Shock
ショックオイル・スプリング = TRINITY#700・ CRCレッド
リバウンド =  ダンパー長で約0.5mm
リアトレッド = 170mm 

○メカ類

モーター = Team Br00dモーター チェックポイント9×2
バッテリー = ドライホップ
別電 = 無し
サーボ = 3401
レシーバー = 203F
アンプ = プロト

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