2008年04月30日

Team CRC Japan2008レポート(10)

2008年のサポートドライバー 愛知県 ヤッキー さんから2回目のレポートが届きました。JSPEC1、JSPEC2、そして市販されたJSPECシャーシとプロジェクトに最初から携わっていただいているヤッキーさんだけにそのレポートは必見です。


写真をクリックすると大きな画像が表示されます

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皆さんこんにちは、サポートメンバーのヤッキーです。


今回は先日発売になったGen-X JSPECについてレポートします。

このJSPECシャーシはチームメンバー他、Gen-X ユーザーのアイデアをCRC社に要望し昨年8月にプロトタイプ(JSPEC1)が送られテストしました。その模様は昨年のチームレポートに記しましたので省略しますがこのプロトシャーシの問題点を改良したが昨年の全日本選手権で使用したシャーシ(JSPEC2)です。

JSPEC1からの改良ポイントはアンテナポスト位置と板厚でした。1/12はセンターショックのポストと兼用のですのでこのポストの位置でクルマの特性が大きく変わります。様々なサーキットでテストし最良の位置を決定しました。シャーシの板厚はノーマルの2.45ミリから2.25ミリと薄くしたところ、板材の不都合で耐久性が著しく低下したのでこのような物は市販できないと判断しノーマルと同じ板材を使用することにしました。その改良バージョンがJSPEC2です。

今回発売された市販バージョンは、ノーマルGen-X がオープンXポッドに改良されたので、それに対応したトッププレートを新設計したものです。それと、サイドリンク延長用の穴をJSPEC2より長く延長か可能なように穴位置を変更しました(他はJSPEC2同じ仕様です)


この市販バージョンのGen-X JSPECの特徴

○ホイルベースを3.17mm延長
○バッテリーを6.35mm後方
○センターピポット位置を6.35mm後方
○サイドリンク延長用の穴を追加

以上の点がノーマルとの違いです。ホイルベース延長とバッテリーが後ろにさがったためメカ搭載スペースが広がり、大きなブラシレスアンプも容易に搭載できます。


【Gen-X JSPEC使用の注意点】
 JR系やKO・フタバサーボも左搭載可能なようにサーボマウント穴が開いてますが、アルミ製サーボマウントではなく[CRC4017L-Red] ロープロファイル・アルミサーボマウントでないとサーボ位置か適切になりません。
 あと、ブラシレスモーター搭載時には、ピッチングの際ツイックプレートの左側とモーターが干渉しやすいので、スパーギヤ、ピニオンなどで調整しなるべくリヤアクスル寄りにモーターを搭載して下さい。 画像はスパー92Tピニオン22Tで、これ位のクリアランスなら問題ないです。


【セットアドバイス】
既に走行させた方もいらっしゃると思いますが、ノーマルGen-X との違いはどうだったでしょうか?

私の感想はリヤが安定しつつ良く曲るです。

コーナーの入りはもちろん後半でもアンダーステアを感じることなく抜群のトラクションで前に出る感じでした。このトラクションの良さはコーナー脱出はもちろん、決勝レースなどのゼロスタート時にも感じられるはずです。

セットアドバイスとしては、グリップの良い路面でもバッテリーポジションを後ろのままで曲るクルマに仕上げてみて下さい。バッテリーを前にすると単純に曲る方向になりますが、このシャーシの特徴をいかしてない気がします。あとはノーマルセットのままやってみて下さい。それと私もまだ十分なテストをしてませんが、サイドリンクを長くしリンクのガタを無くすとクルマの動きは良くなるようです。

このサイドリンクのガタはノーマルのワンピースリンクだと多少ガタがないとスムーズな動きが得られませんが、リンクを長くすることによりガタを詰めてもスムーズな動きが得られます皆さん是非テストしてみて下さい。

国内路面に合わせたGen-X JSPECはきっと皆さんの期待を裏切らないシャーシだと思います。まだ使ってない方は価格も抑えられてますので是非やってみて下さい。


以上で今回のレポートは終わります。

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