2004年07月11日

プロトラック社と協同で試験・開発した機能です

発売間近の新型プロトラック用に開発中のVer10.65。今日はこのバージョンに搭載される機能S.A.Lを紹介します。

S.A.Lは S! Analysis Laboratoryの略で、訳すとS! 分析実験室となります。S.A.Lはプロトラック社と協同で開発・試験した新機能です。S!の名前が入っているのがちょっと自慢。


S.A.Lは他社の充電器にはない全く新しい充放電の仕組みを提供します。S.A.Lを使うと様々な充電方法を比較したりバッテリーパックの保存方法を研究することができます。オリジナルの充電シーケンスを研究したいユーザの要求に応え、知的好奇心を満たす唯一のシステムです。

S.A.Lはプロトラックのサイクル充放電機能を拡張したものと考えることができます。S.A.LはオプションのICS(単セル放電器)と連携することができます。様々な充電要素はパラメータ化され、Toggle(切り替え)することができます。例えば初めのサイクルではMPCM(3ステージ充電)をおこない、次のサイクルではリニア充電することができます。各サイクルのデータを比較することでどのような充電が最も高いパフォーマンスなのか評価することができます。

S.A.Lでは次の充電要素がパラメータ化され、Toggleできるようになっています。

o サイクル間で単セル放電するか(デッドショートするか)
o Part Charge(一部だけ充電)しバッテリーパックを保存するか(mA指定可能)
o 充電前に放電するか
o Push Charge(一部放電後、再充電)するか
o Cell Type(Ni-CdかNi-Mhか)
o 温度充電かΔピーク充電か


S.A.Lではおよそ考えられる全ての要素がパラメータ化されています。これらを自由に組み合わせてバッテリーパックのパフォーマンスを記録することができるのです。
CYCLE TIME(サイクル充放電の間隔)は従来の最大72時間(3日)から168時間(1週間)に拡張され、現実的な試験が可能になりました。

なお、S.A.Lは従来からの基本機能(充電・放電)から完全に独立しています。基本機能の操作方法は全く同じなのではじめから操作方法を練習する必要はありません。昔からプロトラックを使っているユーザにも安心して使ってもらえるはずです。

Pro-Trak社のページでも紹介されています

【S.A.Lを設定するときのシーケンス】
これだけ複雑な設定をおこなうことができます。日本語マニュアルで詳しく解説します。
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